2018年8月24日金曜日

豪新首相にモリソン財務相 与党が党首選、ターンブル氏は退陣

【シンガポール=吉村英輝】オーストラリアの与党自由党は24日、ターンブル首相に代わる新たな党首に、モリソン財務相(50)を選出した。ターンブル氏は近く首相を辞任し、モリソン氏が後継首相に就任する。支持率低下から、党内では来年5月までに行われる総選挙を見据え、閣僚らが再度の党首選実施を求めるなどターンブル氏への辞任圧力が強まっていた。
 所属議員による党首選には、モリソン氏とダットン前内相、ビショップ外相の3人が立候補。ビショップ氏が最低得票で退き、決選投票でモリソン氏が45票、ダットン氏が40票を獲得した。
 ターンブル氏は21日に行われた党首選で、党内反対勢力の筆頭だったダットン氏に勝利し、首相続投を決めた。だが、23日には、21日の党首選でターンブル氏に投票したコールマン金融相ら重要閣僚が辞表を提出するなど造反の動きがさらに強まり、ターンブル氏は辞任を余儀なくされた。
 オーストラリアでは2010年以降、総選挙や与党内の政争で首相の入れ替わりが続いている。ターンブル氏も通信相だった15年9月、突然辞任を表明して党首選を要求し、アボット前首相を破り首相に就いた。

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