2019年6月30日から7月10日の間、第43回世界遺産委員会がアゼルバイジャンの首都バクーで開かれ、ビクトリア州の「Budj Bim(バジ・ビム)文化的景観」が世界文化遺産として正式認定されました。ビクトリア州としては「ロイヤル・エキシビジョン・ビルとカールトン庭園」に続いて2箇所目になります。
ビクトリア南西部「世界で最も美しい海岸線」といわれるグレート・オーシャン・ロード近郊に位置するバジ・ビムは、 オーストラリアの先住民Gunditjmara(グンディッジマラ族)の人々によって6,600年前に開発された世界最古の水産養殖地として、 ほぼ100平方キロメートルにわたりウナギ漁の仕掛けや堰など複雑なシステムを用いていた歴史があり、 そして、 遺跡からは一般的に考えられているアボリジニの遊牧生活とは異なり、 Mt. Eccles(マウント エクルズ・現在は死火山)の玄武石を利用し、 石造りの円形住居を築き定住していたことや養鰻のために川の流れを変えるなどの工事も行っていたことが分かっています。 今回、 グンディッジマラ族の子孫によって10年以上にわたり伝えられ、 文化的景観の価値が認められることとなりました。
【バジ・ビムへの行き方】
・メルボルン市内から車で約4時間30分
・近郊の空港(ワーナンブール、 ポートランド)まで小型機を利用しチャーターフライト
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