【シドニー時事】オーストラリアの首都キャンベラを含む首都特別地域(ACT)政府は31日、森林火災が広がる恐れがあるとして非常事態を宣言した。
 同地域の森林火災による非常事態は17年ぶりという。
 南部の国立公園内で火災が起き、ACTの面積の約8%に相当する森林を焼失。2月1日にかけて最高気温が40度を超えて強風が吹くと予想されることから宣言に踏み切った。
 首都には連邦議会や政府機関、各国大使館などがあり、約40万人が住む。バー首席大臣は「火災は予測できず、制御できなくなるかもしれない」として住民らに注意を呼び掛けた。
 ロイター通信によると、ACTを含む豪州東部では昨年9月からの大規模森林火災により33人が死亡。森林など1170万ヘクタール以上の土地が巻き込まれた。