2019年11月14日木曜日

森林火災、シドニー郊外まで火の手迫る

オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州で森林火災が続き、12日にはシドニー郊外にまで火の手が迫った。オーストラリア当局が発表した。
約600万人が暮らすニューサウスウェールズ州では各地で火災が継続。600以上もの学校が閉鎖されている。
この日の気温は35度、風の強さは時速80キロに達した。

「終息はほど遠い」

州内の森林火災の数は、約100カ所から約300カ所にまで拡大したと、地元メディアは報じている。
12日に新たな死者は報告されなかったが、消防は同州が直面している危険の終息にはほど遠いと警告した。
消防によると、12日に損壊あるいは全焼した住宅は50棟に上るとみられる。

1000キロにわたって延焼

消防士3000人が、同州北部沿岸で約1000キロにわたる森林火災の消火活動にあたっている。他の州やニュージーランド、オーストラリア国防軍も応援に入っているという。
当局によると、複数カ所で、それぞれ「10万ヘクタール以上」延焼しているという。

火の手がシドニー中心部から15キロ以内に到達したため、消防は航空機を使って赤色の難燃剤を散布した。
散布地域は、マッコーリー大学から、富裕層が暮らすシドニー北部サウス・ターマラにあるシドニー・アドヴェンティスト病院までの範囲。
当局によると、消防士1人が腕を骨折した。肋骨を骨折した可能性もあるという。

(英語記事 Australian bushfires reach Sydney's suburbs

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