CNN) オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州は1日から、運転中に携帯電話を使っているドライバーが見つかる「高解像度探知カメラ」の導入を開始した。
同州の道路交通行政を担当する閣僚は、違法な携帯電話の使用を移動式カメラなどで取り締まる「世界初」の技術だと述べた。
州当局によると、カメラには人工知能(AI)を使って画像を検証する機能が付いている。ドライバーが携帯電話を操作する様子が映っていた場合は、しかるべき担当者が確認する。撮影された画像は安全に保存、管理されるという。
今後3年間で州内各地に計45台を設置するが、場所は非公開で警告も表示されない。
当初3カ月間は、映っていた違反ドライバーに警告文を送付する。その後は最大344豪ドル(約2万6000円)、スクールゾーン内なら同457豪ドルの反則金が科せられ、違反点数が付けられる。
当局者らによると、今年実施した試行運用では、運転中に携帯電話を操作するドライバーが10万人以上見つかった。
ニューサウスウェールズ州の交通事故死者は昨年1年間で354人、今年は11月末までで329人に上った。州当局は2021年までに死者数を3割減らすとの目標を掲げている。
同州では運転中にハンズフリー機能を使って電話をかけたり受けたりすることが認められる一方、走行中にソーシャルメディアやビデオ通話、写真撮影、音声再生などの操作をする行為は禁止されている。
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